親なき後についてのブログ書きました

親なきあと問題に取り組もうと思った訳

はじめまして。
当勉強会の主催者でヴァイオリンを弾く行政書士の岡本真裕美です。
当会のサイトへアクセスしていただきありがとうございます。

今回は、最初にこの会を始めたキッカケについてお話しさせていただければと思います。

私が親なき後問題に取り組もうと考えた直接的な動機は、共同主催者の橋本春美さんに、「たすき掛け後見(親心後見)」について、検討していることをお聞きした事です。

それ以前にも、多団体の親なき後問題のセミナーにも出席した事があり、そこでは異常なほどに「法定後見」が忌み嫌われていました。
確かに不自由な部分もあり、改善の余地もありそうな法定後見制度ですが、なぜそこまで不安を煽るのか?
(制度の問題点を話し合うというより、感情論で不安を煽っているように感じました)
とても疑問に感じていた事もあって、これは徹底的に勉強してみようと思ったのがキッカケです。

私は行政書士といっても、専門分野は「許認可業務」といって、福祉を専門とはしていますが、
どちらかというと、福祉事業を始める時に必要な許可を行政に申請する仕事や、加算の為に必要な書類を作成するお手伝いの仕事をしていましたので、
後見業務については、あまり知識のない状態でのスタートでした。

ただ、幸い周囲を見渡してみれば、相続、後見、信託については、豊富な知識と経験を持つ士業の先輩方に恵まれていましたので、
この方達の協力を得ることができないか?
と周囲の先生方にお声がけさせていただきました。

サービスを売ることを目的としない、純粋に制度や事例、当事者家族が直面しているお困り事について、当事者も士業や支援者が同じ目線で勉強会し合う会が作れないか?という理想の元、
共同主催者の橋本さんをはじめ、講師に来てくださった先生方やプルデンシャル生命の保険信託担当者等、色々な方と意見交換しながら、試行錯誤しながらの勉強会の運営をはじめました。

会としての正解を置かない理由

この勉強会の大きな特色といたしましては、登壇していただく講師の方からも参加費をいただいている事、勉強会の後に個別相談会をしないと決めている事です。

皆さんもお気づきかと思いますが、世の中の勉強会というものは、勉強会の参加者の方にオススメしたいサービスがあって、その紹介の為に開催されている勉強会がとても多いと思います。
その為、勉強会の後は個別相談会を設けている勉強会がほとんどです。

私達は、その現状を打破したいという気持ちから勉強会を開催しているので、勉強会後の相談会は敢えて設けない事にしています。

「1人の専門家に相談して正解に導いてもらいたい」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

でも、私等の会の目指すところは、当事者家族の方々に、自らどのような選択をしていくのか?決められるようになっていただくところを目標に設定しています。

その為に毎回、様々な講師を呼んで色々な方向から、障がいのある方を取り巻く制度について、勉強していく中で、ご家族の方が自分自身でどのような選択をしていくのが選んでいってもらえるように、参加しやすい勉強会という機会を作っていくのがこの会の使命だと思っています。

もちろん、何度か勉強会に参加していただいた中で、特に信頼が置そうと感じた専門家に出会えたら、当事者ご家族の方のほうから連絡をとって面談していただくのは構いません。
その上でお願いしたい方があれば、業務を委任していただくのも良いと思います。
ただ専門家や支援者の側からご家族の方へ営業に関係するような連絡を入れる事は固く禁止させていただいております。

勉強会に参加する事に不安(何かサービスを勧められるのでは?)を感じ、なかなか気軽に勉強会等に参加できない親御さんも多いと聞いております。
そのような方にも安心して未来について学べる場を提供し続けていけたらと考えてます。

今後の目標

最後に、この会が続けれているのは、
本当に損得感情抜きに講師を引き受けてくださる士業の先生方や支援者、
専門家の方々(この会では実際に実務経験豊富な方、知識も豊富な専門家を厳選してお声がけさせていただいているので、お忙しい中、快く引き受けてくださる皆様の姿勢に本当に驚きと感謝の気持ちでいっぱいです)と、
運営をしてくださる橋本さん、そして放課後デイ等にチラシを配ってくださる親御さん、色々な方を紹介して連れてきてくださる関係者の方々のおかげです。

あんしん未来の学び場 | 障がいのある子の親なきあとを考え・学ぶ会 名古屋(障がい者・後見人制度・家族信託)

主旨に賛同して協力してくださっている方々の為にも、「勉強会楽しかったね、勉強になったね」と次回を楽しみにしていただけるような会にしていけるよう、このブログをお読みの皆様からもぜひご意見いただけると嬉しいと思っています。

ご興味ご関心があり、学ぶ姿勢があればどなたでも参加していただける会です。
このブログをお読みの方にも、勉強会でお会いできるのを楽しみにしております。